2012/09/23
閑話休題 ~自転車レーンの未来のかたち~
先日、国がようやく自転車レーンの検討に入りました。
八月末の毎日新聞です。
http://mainichi.jp/select/news/20120831k0000e040215000c.html
しかし同月の共同通信によると、日本全国229市区町村に対する国土交通省のアンケートでは、約7割の自治体が自転車レーンについて、「検討を考えていない」とのアンケート結果が出ています。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120830-1008859.html
検討を考えていない理由としては
1 道路空間や地形、財政などの制約がある
2 必要性を感じない、もしくは今後必要に応じて検討する
3 公共交通中心の街づくり、幹線道路や歩道整備を中心に考える
といったものが主なところです。
もちろん自転車レーンよりも優先する事業があることは分かります。
車や歩行者の安全や効率に費用をかけることも大切でしょう。
しかしこうした理由の原因としては、担当者の理解の少なさや、誤解があるようにも感じます。
実際、自転車レーンがあったほうが車から認識しやすいため事故に遭う確率は低いのです。結果、自転車と歩行者との事故だけでなく、自転車と車との事故も減らせます。実は自転車が歩道走行している日本では、車道走行している海外と比較しても事故が多いという統計が出ています。
また何度も書いていますが、自転車のカロリー消費効率は非常に高く、かつ身体への負担は大きくありません。それによる健康の増進、病気の減少により、医療費削減に直結します。
自転車に乗ることで健康な人、元気に買い物にでかける人が増え、地域の活性化や商業の振興にもプラスに作用します。寝たきりを減らし、福祉関係の予算負担が減る可能性もあるでしょう。
ドイツのこんな事例もあります。八月末の東京新聞です。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2012082702000136.html
そうした中、オーストラリアでは新しい自転車レーンについての検討が始まっています。なんと自転車用の専用高架レーン「Veloway」です。
市内の電車高架の線路脇に、高架を拡張する形で自転車レーンを設置しようという大胆なアイデアです。過密な都市空間の思わぬ場所に、大きな価値を生む可能性に富んだ未利用空間を見出したプランと言えるでしょう。
日本では自転車レーンの検討すらおぼつかないというのに、オーストラリアではその先の先をいっています。ロンドンやパリ、ニューヨークをはじめ、世界中の多くの都市が自転車政策に真剣に取り組み始めています。国も道路構造令の改正を検討するなど、少しずつ変わり始めています。3割の自治体のように積極的にとは言いませんが、これからの時代、検討すらしない手はないように思うのですが。
それにしてもこの「Veloway」実現したら本当に羨ましいですね。
Velo way
http://www.youtube.com/watch?v=nk8rJ2XBAwQ&feature=player_embedded
参考:自転車ブログ「サイクルロード」



