2012/03/08
閑話休題 ~ 一度習慣にしてしまえば ~
警察庁によると、2009年に自転車に関する事故でなくなった人は695人。減少傾向ではありますが、それでも自動車を含んだ交通事故全体での死者の割合からすると約14%で、決して低い数字ではありません。
さらに死亡した人の約6割が頭部に損傷を受けています。つまりヘルメットをかぶっていれば、事故に遭っても少なくとも命は守れた可能性がある、ということになります。しかしながらあるヘルメットメーカーが行った調査によると、自転車通勤をする人でのヘルメット着用率は10%以下だったそうです。
ヘルメットをかぶらない理由としては、「面倒」「暑い」「髪型がくずれる」「格好悪い」という理由が大半だそうです。
一方自動車を運転する人の約4割の方が、ヘルメットをかぶっている自転車利用者のほうが視認しやすい、と答えています。
小学校では毎年、自転車の交通ルール指導が警察によって行われています。その中で、自転車に乗る時は必ずヘルメットをかぶるよう指導しています。しかし子供にそうした授業をいくら行っても、指導している肝心の大人がかぶらないのであれば、子供たちが大人になった時にかぶるばずもありません。
事故は相手があるものなので、自分がいくら気をつけていても、必ず防げるものではありません。私も一昨年、通勤中に事故に遭いました。
夜間ということで視認の悪さもありましたが、いくらこちらが交通ルールを守り前後にライトを装着していても、相手が突っ込んできたため避けようもありませんでした。
ヘルメットはもちろん、グローブ、ゴーグル、バックパックと完全装備でしたので、幸い打ち身だけで済みましたが、他人事ではありません。
確かに格好は良くないかもしれません。しかし自分のからだ、ましてや命と引き換えと考えると、決してこだわるほどのことではないように思います。一度習慣にしてしまえば、逆にヘルメットをかぶらないことの方が怖い、と感じるようになると思うのですが。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。
自転車ブログ「サイクルロード」参照


