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ドクターブログ – ページ 19

自己血液由来のフィブリンゲルCGF/遠心分離器導入

以前から導入を検討していた完全自己血液による遠心分離器を導入しました。患者さんの血液を採取して、遠心分離にかけ、生成される成分を使用するためのものです。その遠心分離器によって生成されるフィブリンゲルはCGFと呼ばれています。

CGFとは「Concentrated Growth Factor」の略で、血小板・成長因子が豊富に含まれた完全自己血液由来のフィブリンゲルです。
血液中の血小板は、創傷の治癒を促進させる様々な因子を持っていますので、これを使用することにより、抜歯後やインプラント手術後の感染が少なく、治りも通常より早くなります。
また抗凝固剤・トロンビン・塩化カルシウムなどの添加物を一切用いないので、感染リスクが低減されます。

術前に採血が必要にはなりますが、採血後15分ほどでフィブリンゲルが生成されるので、とても簡便にかつ安全に準備も可能です。

いずれにしても自家骨や自己血液といった非自己でないものを、可能な限り使用していけたらと考えています。より負担やリスクの軽減を目指していけるよう取り組んでいきたいですね。

閑話休題 ~冬でも手軽に消費する~

日経BP社発行の雑誌 日経トレンディによれば、2012年ヒット商品第一位は「東京スカイツリー」だそうです。ちなみに二位は「LINE」以下「国内線LCC」、「マルちゃん正麺」と続きます。
ところで自分のなかで今年最もヒットしたものは何かと聞かれれば、「ローラー台!」と即答するでしょう。

ローラー台とは、屋内でも自転車に乗れる器具のことです。
天候・気温に左右されることなくいつでも乗れるので、冬期などのトレーニングにも最適です。ローラー台には写真のように「固定式」と「3本ローラー」と呼ばれる2種類があります。

私が購入したのは3本ローラーと呼ばれる、車輪が固定されないタイプのもの。タイヤが固定されていないので、バランスを取ることが難しいのですが、実際に走っている感覚に近いので、慣れてしまえば非常にトレーニングにもなります。また走行フォームの修正や、バランスをとるための体幹を鍛えるのにも有効です。

実際の走行に近いので消費カロリーもそれに近く、当たり前ですが信号等で停止することもありません。走行時間、距離ともに伸ばしやすく、結果消費カロリーも高くなりやすいのも特徴でしょうか。

忘年会など、この時期はなにかとカロリーオーバーになりがちですので、今年の冬はローラー台を使って、逆に身体を絞っていきたいと思います。

興味のある方は動画でもご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=jjFc4QV2x68

第二回CAD/CAMミーティング・松風90周年記念公演に参加

2012.11.24 パシフィコ横浜にて開催された第二回CAD/CAMミーティングに参加してきました。

CAD/CAMとはComputer Aided Design / Computer Aided Manufacturingの略で、コンピュータ支援による設計、製造を意味します。
歯科においては、コンピュータ上で設計したセラミックを始めとした様々な補綴物を高い精度で、場合によっては即日で製作することが可能となってきています。

今回の内容としては、海外でのデジタル化による歯科治療のトピックを中心に非常に興味深いものが多かったですね。

例えば歯科治療の型取りなども、一般的には型取り用のトレーを使用して、あのドロッとした材料を口の中に入れて型を取ります。しかし専用の機械を使えば、口腔内を撮影するだけで完了、というものもあります。
いずれにしても歯科の世界もそうしたデジタル化が広がってきているのは間違いないでしょう。

翌日には品川で行われた歯科メーカーの記念公演に参加してきました。
今回は補綴・咬合の大家である、藤本順平先生と矯正医の加治先生のご講演。インプラントと矯正治療、そしてそれらを組み合わせて、
どのような咬合に仕上げていくのかどういった点に留意するかという内容でした。

当院でもインプラント治療と矯正治療の総合的な治療というのが増えています。それに対応するためにも、今回の内容は非常に参考になりましたね。

ちなみに藤本先生は、アメリカフロリダ大学の講師もされていた先生で、私が大学を卒業して初めて受講した年間の研修で指導いただいた先生でもあります。
右は受講時の写真です。
もう10年も前になりますが、私もだいぶ若いですね。

久しぶりにお会い出来ましたが、変わらず元気で、かつ仕事に対する情熱は以前よりもさらに熱くなっていました。自分もまだまだだなあと思わされましたね。

『ホスピスとは耳を傾けることである(シシリー・ソンダース)』

とても参考になる文章がありましたので、紹介させていただきます。
こうした姿勢を大切にしたいと思いましたね。


医療機関におけるモンスター・ペイシェントの存在がクローズアップされるにつれて、サービスとホスピタリティの違いが言われるようになってきました。

シシリー・ソンダース(1918-2005)は、ホスピス運動(終末期のホスピス・ケアの普及を啓蒙する運動)の活動家として知られていますが、医療分野におけるホスピタリティ・マインドを大切にしていました。

“サービス”は、ラテン語のセルヴィタスを語源とし、「奴隷」や「仕える」という意味を表すことばです。これに対して、“ホスピタリティ”は、ラテン語のホスペスが語源であり「客人の保護者」と言った言葉から派生しています。それが英語のhospital(病院)、hotel(ホテル)、hospice(ホスピス)と色々な言葉に発展したようです。これらの言葉には、「最大限の努力で訪れる人を扱わなければならない」という考え方が根底にあります。

そして、このサービスとホスピタリティの決定的な違いは、ホスピタリティという言葉が、患者という存在に振り回されるのではなく、一緒に働く他者の存在や患者の人間性を尊重しているという点です。

歯科医院に訪問した際に、ホスピタリティ・マインドに溢れる方々と接する度に感謝の気持ちが湧いてきます。いつもありがとうございます。

解説・川島愛美
2012/10/25

閑話休題 ~ロードに乗るためのモチベーション~

昔から、本や漫画など読みもの全般が趣味といえるほど好きです。
自転車に乗るようになっても、その日常は大きくは変わっていません。

ただロードバイクに乗るようになってから、本や漫画また映画でも特に自転車ものに目がいくようになりました。今回はその中で、気に入っているものを二つ紹介させていただきます。自転車に興味はあるけどあと一歩踏み出せないでいる、という方にもおススメです。

一つは映画「茄子~アンダルシアの夏~」
日本では馴染みの薄いロードレースを題材にしたアニメ映画です。
チーム同士のかけひきといった見どころも分かりやすくなっていますし、時間も一時間弱と息抜きで見るのにもちょうど良いです。

ちなみに主人公役の声優は大泉洋さん。主人公のキャラクターに通じるものがあるのか、隠れたはまり役です。

もう一つはイブニング連載中の漫画「のりりん」
自転車嫌い、車好きの主人公が、ロードバイクに惹かれていくというお話。非常に日常的、かつ初歩的な内容から詳しく書かれているので
とても読みやすく、かつわかりやすくなっています。

その中のワンシーン、今まで自転車と言ったらママチャリしか乗ったことのなかった主人公が、ロードバイクに乗った瞬間の感想が非常にリアルに描かれています。

「予感はあった
 世界が一変した
 さっきまでの日常とは 別の世界
 その時には こいつは少し乗りにくいただの自転車だった
 でも速度があがった途端 別の乗り物になった感じがした
 俺の踏み込んでいる力が ダイレクトに推進力に変換される感覚
 速くなればなるほど 車体は安定感を増し 
 この乗り物の棲むべき世界を明示する
 回せ 回せ 回せ
 (中略)
 視界が狭くなる
 でも周囲の状況は把握できている
 そうでなきゃコレはやばい 生身をさらしてこの速度
 自分の力だけでこんな世界に到達できる 恍惚感と全能感」

この二つを見ると、自転車に乗るモチベーションがとても上がるのです。
さて、明日はどこまで走ろうかな・・・。

第33回日本口腔インプラント学会 中部支部総会に参加

2012.10.27~28 第33回日本口腔インプラント学会 中部支部総会に参加してきました。今年の支部総会は地元浜松での開催でしたので、2日間とも参加することができました。

初日は、当院も採用している歯科用CTの生みの親である新井嘉則先生による専門医教育講座。演題は「小照射野・高解像力CBCTおよび in vivo micro CTによる骨再生とインプラント周囲炎」という内容です。
今までCTで見ることの少なかった部分の診断を中心にしたお話でした。新井先生のお話は何度か聞いたことがありましたが、今回もとても参考になりましたね。

翌日は特別講演と一般口演が行われました。
この日聞けたのは特別講演だけでしたが、月星光博先生による「天然歯対インプラント」という演題で、こちらも非常に示唆に富んだ内容となりました。

上顎前歯部における治療の選択肢ということで、インプラントと天然歯それぞれの有効性について、とてもわかりやすく解説されていました。また残念ながら抜歯となった場合においても、抜歯後の骨治癒形態の予測について、自身の経験をもとに細かに解説されていました。

地元にいながら著名な先生方の講演を聞くことが出来て、とても恵まれた機会でしたね。
今回の講演をまた臨床に活かせたらと思います。

目の限界を超える2

前回に続いて拡大鏡のお話です。
今回はその明るさ、について。

拡大鏡では拡大率(倍率)が上がるほど、レンズを通して得られる明るさは低く(暗く)なります。拡大率を上げて細部まで見るためには、同時に明るさも上げなくてはいけません。

ちなみに今回導入したのは8倍の拡大鏡。
前回も書きましたが、人間の目の限界は100~200ミクロン(0,1~0,2mm)程度の認識ですが、8倍の拡大鏡では20ミクロン(0,02mm)まで識別可能となります。

右のようなお札に書かれた小さな文字まで見ることが出来ます。実際にお札を見てみるとその細かさが分かると思います。

話を戻しますが、歯科治療において明るさが確保された状態であれば拡大率が2倍になると、そこから得られる情報量は4倍(縦2倍 × 横2倍)になります。ですから、8倍の拡大鏡で得られる情報量は、縦8倍 × 横8倍で64倍となります。

そんなに情報量が増えるのか疑問に思うかもしれませんが、実際かなり細部まで見ることができます。歯の根の治療においては、ある程度直線的な根管であれば根の先端部まで見ることも可能です。
右の写真は金属の詰め物を外し、8倍拡大下で直接セラミックを詰めた状態です。かなり自然な仕上がりではないでしょうか。

拡大率も大事ですが、その視野を確保する明るさも非常に重要。
ということで、拡大鏡にはライトが必須、というお話でした。

目の限界を超える

歯科治療においては、視力の良さというのは必ずしも必要ではありません。いわゆる視力検査での目の良さ、というのは どれくらい遠くを見れるかを測定するものです。歯科治療は近くを見る必要があるので そもそも必要な目の良さ、というものが異なります。

歯科治療に必要な目の良さ、というのはどれだけ拡大して口の中を見れるかということ。拡大鏡はそうした目による拡大の限界を超えていくもの、と言えます。
ではなぜ拡大する必要があるのでしょうか?

例えば歯科治療では虫歯部分には詰め物や被せものをしていきますが、そこにスキマがあると再度感染が起こり虫歯などが再発してしまいます。 このスキマ 虫歯の再発を防ぐには30~40ミクロン(0,03~0,04mm)以下に抑えることが望ましい、とされています。
人が認識出来る限界は100~200ミクロン(0,1~0,2mm)程度ですから、もはや肉眼では不可能なレベル、となるわけです。

だから拡大した状態での治療が必要。
「スキマにこだわる」ということは
あなたの歯が「長持ちするかどうか」に関わるのです。

実際、拡大鏡を使うほうが手間になったり、同じ処置でも時間がかかることも多いです。しかしせっかく処置するなら、そこまでこだわりたいとも思っています。
あなたの歯を守るために。


詳しくはこちらから
http://ishizawablog.blogspot.com/2012/01/prezi2.html

日本の未来は歯科医療にかかっている

以下のような文章をネットで見つけました。
とても興味深かったので、参考までに載せさせていただきます。

こうした期待に応えられるよう、頑張れたらと思いますね。

    ~日本の未来は歯科医療にかかっている~

国民の医療費が右肩上がりで増え続けるなか、厚生労働省より、2010年度の国民医療費が37兆4,202億円に達したと発表がありました。今後も国民の医療費は増え続ける見通しで2013年度には国民医療費が50兆円を超えるとみられています。

日本人1人あたりの生涯医療費は2,700万円といわれ、そのうち70歳以降にかかる医療費が圧倒的に多く、一生にかかる医療費の半分(1,350万円)は70歳以降の医療費が占めているという統計があります。
出典:厚生労働省大臣官房統計情報部「国民医療費」(2005年度)

ここで、重要なのが8020を達成している方の70歳以降の入院医療費は、8020未達成の方と比べ、1/5で収まっているという事実です。

平均寿命を伸ばすことだけではなく、健康寿命を伸ばすこと。このテーマは、日本の歯科医療にかかっていると思います。

日々、歯科医療に奮闘し、患者さんのデンタルIQを高め、社会に貢献されているすべての歯科医療従事者の方々に感謝します。

Writing & Photo by Mondo Tanabe 2012/10/2

閑話休題 ~自転車レーンの未来のかたち~

先日、国がようやく自転車レーンの検討に入りました。
八月末の毎日新聞です。
http://mainichi.jp/select/news/20120831k0000e040215000c.html

しかし同月の共同通信によると、日本全国229市区町村に対する国土交通省のアンケートでは、約7割の自治体が自転車レーンについて、「検討を考えていない」とのアンケート結果が出ています。
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20120830-1008859.html

検討を考えていない理由としては
1 道路空間や地形、財政などの制約がある
2 必要性を感じない、もしくは今後必要に応じて検討する
3 公共交通中心の街づくり、幹線道路や歩道整備を中心に考える
といったものが主なところです。

もちろん自転車レーンよりも優先する事業があることは分かります。
車や歩行者の安全や効率に費用をかけることも大切でしょう。
しかしこうした理由の原因としては、担当者の理解の少なさや、誤解があるようにも感じます。

実際、自転車レーンがあったほうが車から認識しやすいため事故に遭う確率は低いのです。結果、自転車と歩行者との事故だけでなく、自転車と車との事故も減らせます。実は自転車が歩道走行している日本では、車道走行している海外と比較しても事故が多いという統計が出ています。

また何度も書いていますが、自転車のカロリー消費効率は非常に高く、かつ身体への負担は大きくありません。それによる健康の増進、病気の減少により、医療費削減に直結します。
自転車に乗ることで健康な人、元気に買い物にでかける人が増え、地域の活性化や商業の振興にもプラスに作用します。寝たきりを減らし、福祉関係の予算負担が減る可能性もあるでしょう。

ドイツのこんな事例もあります。八月末の東京新聞です。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2012082702000136.html

そうした中、オーストラリアでは新しい自転車レーンについての検討が始まっています。なんと自転車用の専用高架レーン「Veloway」です。
市内の電車高架の線路脇に、高架を拡張する形で自転車レーンを設置しようという大胆なアイデアです。過密な都市空間の思わぬ場所に、大きな価値を生む可能性に富んだ未利用空間を見出したプランと言えるでしょう。

日本では自転車レーンの検討すらおぼつかないというのに、オーストラリアではその先の先をいっています。ロンドンやパリ、ニューヨークをはじめ、世界中の多くの都市が自転車政策に真剣に取り組み始めています。国も道路構造令の改正を検討するなど、少しずつ変わり始めています。3割の自治体のように積極的にとは言いませんが、これからの時代、検討すらしない手はないように思うのですが。

それにしてもこの「Veloway」実現したら本当に羨ましいですね。

Velo way
http://www.youtube.com/watch?v=nk8rJ2XBAwQ&feature=player_embedded

参考:自転車ブログ「サイクルロード」

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