2012/12/20
自己血液由来のフィブリンゲルCGF/遠心分離器導入
以前から導入を検討していた完全自己血液による遠心分離器を導入しました。患者さんの血液を採取して、遠心分離にかけ、生成される成分を使用するためのものです。その遠心分離器によって生成されるフィブリンゲルはCGFと呼ばれています。
CGFとは「Concentrated Growth Factor」の略で、血小板・成長因子が豊富に含まれた完全自己血液由来のフィブリンゲルです。
血液中の血小板は、創傷の治癒を促進させる様々な因子を持っていますので、これを使用することにより、抜歯後やインプラント手術後の感染が少なく、治りも通常より早くなります。
また抗凝固剤・トロンビン・塩化カルシウムなどの添加物を一切用いないので、感染リスクが低減されます。
術前に採血が必要にはなりますが、採血後15分ほどでフィブリンゲルが生成されるので、とても簡便にかつ安全に準備も可能です。
いずれにしても自家骨や自己血液といった非自己でないものを、可能な限り使用していけたらと考えています。より負担やリスクの軽減を目指していけるよう取り組んでいきたいですね。